①EQPのセオリー 道具の矜持か。矜持を持てるだけの自我はあるようだな。 腕力自慢の豪運系女子高生アレクサンダー・コルトは、幼馴染ニールと共にいつも通りの日常を送っていた。しかし彼女の前に、奇妙な双子の姉妹が現れる。そこからアレクサンダーの「日常」が崩壊しはじめた。 購入
➁ヒューマンエラー どうして私が、あなたを知ってるのか。あなたは、知らなくていい。 ある事情から義足になったり、元婚約者を逮捕する羽目になったりと、なにかとツイてない男パトリック・ラーナー。ワケあって連邦捜査局から秘密情報局に異動となった彼だったが、そんな彼に再び辞令が下る……――。 購入
③ディープ・スロート//スローター もっと他に、マシな名前は無かったのか?いくらなんでも、品が……。 捜査官ニール・アーチャー。彼は左遷と不運の二段攻撃を喰らい、シドニー支局の暇な部署に追いやられていた。そんな彼のもとに突然、公安に関わる事件が舞い込んでくる。それはニールの苦い思い出を折しも掘り起こすのだった。 購入
《上巻》 ブリジット・エローラ、彼女は精神科志望の少し変わった医学生でしかない。そんな彼女の胸を焦がさせていたのは「世紀の大天才」と仇名される気難しい男だった。 幾つかの精神障害を抱え、記憶もあやふやで、性格もコロコロと変化する。彼は誰もが思い浮かべるような偏屈な天才であり、そうである自分に常に生き辛さを抱えていた。 私があなたを助けてあげる。 そう彼に誓ったのも束の間のこと。その恋は、道ならぬものだった……。 購入
《下巻》 ブリジット・エローラ、彼女は大病院の精神科に勤務する研修医。そんな彼女の十年に渡って続いていた片思いは、彼に嫌われて拒絶されるという最悪な結末を迎えていた。 しかし彼を忘れられぬブリジットは、彼の婚約者である女性エリカに嫉妬を募らせていく。やがて歪んだ嫉妬心は信用や友情といったものをことごとく破壊していくのだった。 かつて彼に誓った言葉が、ブリジット自身を苦しめていく。そして彼女が放つ毒に苦しめられるのは、彼女だけではなかった……。 購入
《Ⅰ》不均衡な三角形 連邦捜査局シドニー支局、異常犯罪捜査ユニットのチーフを務めるニール・クーパー特別捜査官。 コールドウェルとの切るに切れない腐れ縁に悩まされる彼は、同時に嫉妬深い妻シンシアの譫妄にも頭を抱えていた。 そんなある日、コールドウェルはシドニー支局に厄介な大仕事を持ち掛ける。 舌打ちと共にコールドウェルは、ニールに事件のファイルを渡す。そのファイルには、国を揺るがしかねない大ニュースが書かれていた。 「遂に死んだんだ、あの人が」 潰えた天才と、彼が遺した負の遺産。 これは、野望と陰謀、正義と偽善が渦巻く空中要塞の中で、己の信じる正義を執行する者たちの物語である。 準備中
《Ⅱ》扇動旗を継ぐ女 大天才の死の直後に、あたかも入れ替わるように出現した、新たな怪物【曙の女王】。違法に取引されていたアバロセレンを強奪しては、取引に関わったギャングたちを虐殺したり等。曙の女王は暴虐の限りを尽くしていたが、しかし一向に分からぬ彼女の動機に、彼女を追う者たちは頭を抱えていた。 やがて時間だけが過ぎ、被害は拡大していく。その時、使命を帯びた一人の女が立ち上がった。 「それを覚悟の上で、私はこの肩書を引き受けたのですから」 未曾有の異常事態が大陸を襲うとき、立ち上がる者が現れる。 これは、遂に動き出した”歪み”たちと、それに歯向かう者たちの物語である。 準備中
《Ⅲ》黄昏と黎明の覇者 人類は敗走を喫し、遂に匙を投げた。 曙の女王こそ封じられたものの、他の全ては悪化の一途を辿るのみ。 ある者は定まった未来を嘆き、ある者はそれを甘んじて受け入れ、ある者は何もかもから目を逸らし、ある者は食い下がりまだ戦おうと牙を剥く。 それでも人々は前に進む。 そうすることしか、今はできないのだから。 だが前へ進む前に今一度、振り返ってみよう。何が起きたから、結果がこうなってしまったのかを。 「どちらにせよ、俺たちに救いなんてないのかもしれない」 これは、黄昏へと歩む者の物語。 そして、夜明けを求む者の物語である。 準備中
《Ⅰ》軋轢の門戸 アストレアがアルストグラン連邦共和国を後にしてから、早一年。アルバと名を改めた男と、男が連れている奇妙な鳥との共同生活にも次第に慣れてきたある日。 いつものように弦楽器で暗い調べを奏でるアルバを観察していたアストレアは、ふとあることが気になったのだ。 「そろそろ教えてよ。アンタの昔のことをさ」 するとアルバはプツッと演奏を止め、疑問を抱くように細めた目でアストレアを見つめる。 「いいだろう、そんなに聞きたいというなら話してやるぞ」 やがて全てを滅ぼすだろう狂気が、男に芽生えたその理由。 これはその理由を少しずつ紐解いていく、ある男の過去に関する物語である。 準備中
《Ⅱ》憤懣の門灯 大いなる転換点となったあの日から、七ヶ月が経った。 空中要塞の混乱は依然収束してはいない。とはいえ、新しき穏やかな日常が粛々と流れていく日々がしばらく続いていた。 そんな日々の中で、ASIにこき使われる生活にも慣れてきたラドウィグだったが、彼に新たなる試練が到来する。 それまで接点すらなかった同僚ザカースキー。彼女との共同生活が、上司からの命令により始まったのだ。 「あ、ハイ。よろしくお願いいたします」 素っ気ない態度、ぎこちない空気から始まる新生活。共通項は猫好きという点のみ。 引き攣った笑みを浮かべるラドウィグは、今後を憂いていた。 準備中
《Ⅲ》夕潮の門塔 忌むべき人の所業が眠る場所、カイザー・ブルーメ研究所跡地。そこでアルバは、唾棄すべきものを見つけてしまう。 約30年前に殺害されたはずの彼の息子とその妻が、その地で生きていたのだ。肉体を失くし、脳神経系だけとなった姿で……ーー 困惑と動揺から立ち尽くしていた彼の前に、一羽の鸚鵡が舞い降りる。この世のものではなさそうな気配を漂わせていた鸚鵡は、アルバに気付くなり人語で叫び声を上げた。 「なっ、な、なんだ、お前は?!」 アルバと同時に同じ場所へと辿り着いたラドウィグは、そこで同じものを目撃する。 しかしラドウィグの目には、その鸚鵡は人間として映っていた。それも彼にとって見覚えのある人物の姿に……。 準備中
《Ⅳ》葬送の門火 氷氷の檻に鎖されていたはずの曙の女王が脱獄した。その一報は民間人を含む大陸全土に流され、空中要塞は緊張感に包まれる。 その一方、何も知らぬアルバはアストレアを伴って、サクラメントに住む古い知り合いを訪ねていた。 後悔の蟠りが残りながらも温和な空気でお開きになろうとした矢先、アルバは偶然に速報を目にする。 アルバに死後の生を与えた元凶、世界最初のSOD「ローグの手」。それが突如ボストンの上空から消失したというのだ。 その速報を報道機関は喜々として報じている。だが顔を見合わせるアルバとアストレアの二人は、これが凶兆であると直感していた。 準備中
①箱庭の序幕 悪魔憑きの子を狩る祭り。そこから全てが、始まった――。 炎の女神《業火》の祝福を受け〈炎ノ聖獣使い〉となってしまったフリアは、来訪した使者によってひとり王都へと連れて行かれる。突然の事態に戸惑う彼女をそこで待ち受けていたのは、変人の巣窟こと近衛兵団〈神護ノ十剣〉の隊員たちと他の〈聖獣使い〉だった……?
➁疑惑の錯綜 フリアは、息子ルドウィルを連れて十五年振りに故郷サイラン自治領へと帰郷する。時を同じくして王都では、一つの悲劇が起きていた。 事件を機に明るみに出たのは、長らくサラネムに封印されていた二つの王家の確執の記録。その一部が公にされたことにより、王宮の内外では不穏な動きが広まり、嵐が訪れる兆しを見せていた。
③源泉の回顧 オブリルトレの女王は潰えた。そして人質に取られた妹イゼルナを守るため、皇位簒奪者を演じるリストリアンスは魔の手に落ち、反体制派であるシエングランゲラと諸侯らに身も心も支配されていく。 リストリアンスが発令したのは宣戦布告。山ノ民と、《神託ノ地》で相見えよう。その一言からシアルン神国は揺らぎを見せ始める。
④白への融解 宵の明星は落ち、明けの明星は昇る。だがどちらも同じ“星”であることに、変わりはない。山の軍勢と、神国軍が《神託ノ地》で相見える刻。 赤い瞳の悪魔の嗤い声を皮切りに、獣たちは咆哮を上げ、紅い竜巻は巻き起こる。だが一人、ルドウィルだけは銀輪の筆記者に導かれ、オブリルトレでもシアルでも無い、別の“何か”を見ていた。